500g痩せようと思う
犬を太らせるのも痩せさせるのも飼い主である私にかかっている。
じぶんのダイエットはともかく、犬のダイエットは本当にキツい。
私からご飯をもらおうとあのてこのてで誘ってくる犬を無視して、
満足度を高めるためにフードを4分割してなんとかかんとか。
一日の運動量をこれ以上増やすことはできないゆえ、
食事で調節するしかないのであろう。
なんとか4.6キロに戻さねば。
こうなったら私も一緒に痩せよう。
原っぱだった時代
数年ぶりに新宿中央公園に行ってみたら驚くほど新しく生まれ変わっていた。
以前の鬱蒼とした森のような雰囲気はキレイさっぱりなくなって、
都会の量産型の公園になっており、かつての面影はどこにもなかった。
もう私には日比谷公園しかない。
日比谷公園も新しくなってしまったけれど、
噴水広場のあたりはそのままであの噴水さえ残っていれば良しとしたい。
最近の噴水の流行なのか地面から水が噴き出すタイプの噴水が多くて、
それだとオブジェとしての噴水とは趣が違ってスプリンクラーみたいだ。
私はオブジェみたいな噴水が好きなのだ。
新宿中央公園がそんなことになっていたから犬と一緒に西口のビル街をブラブラと歩いた。
ここが原っぱだった時代があるなんて信じられない。
雨上がりのにおい
雨が降ったのはいつのことなんだろう。昨日なのか今朝なのか。
路地裏は他の場所よりも湿っていて、雨上がりのにおいが強く残っている。
この生活になってから4ヶ月目だがきのうときょうの境目がなく、
くる日もくる日も犬と散歩ばかりしている。
季節だけがどんどん変わる。
一日中、犬のそばにいるもんだから犬がどんどん甘えん坊になってきた。
露地から露地へ
バニラスカイみたいな夕方が何日も続いて、
19時半の街はまだ薄明るい。
大手町のビル群はテレワークとは無縁で、
皇居の暗闇をバックにきょうも煌々と輝く。
降ったり止んだりの雨が広場の芝生を濡らしていき、
日比谷まで続く松の木が海辺のそれのように見えて嬉しい。
5月なのに日中は夏みたいに暑いから犬との散歩も朝の早い時間に行かなければいけなくなった。
私も犬も朝に弱いから大変なのだ。
神田から大手町に抜けると近未来みたいな景色が広がっている。
私はごちゃごちゃした神田の街や再開発の進んでいない日本橋の路地を犬と一緒にクネクネと歩くのが好きだけど、ビルとビルの間に思わぬ景色が見れたりするから近未来もそう悪くない。ビルとビルの間に見えて嬉しいもの、東京タワーと富士山と昇りかけの月。
池袋周辺にはたくさんの路地がある。
路地を見つけては入り込む飼い主のせいか、
犬もすっかり路地好きになった。
ドクダミに占領されている暗渠を見つけ、先頭を歩くのは決まって犬で、
私はその後ろに続く。
路地から路地へ歩き続けるといつの間にか区をまたいでいたりする。
こんなにも遠くに来てしまって、
帰り道どうするのよーと犬に話しかけながら探検隊なので私たちはへこたれない。
「露地から露地へ好き好んで歩いているときのじぶんのイメージは好奇心と安堵感で象徴される。露地裏の好きなものはたいてい高所恐怖の心情を持っているに違いない」吉本隆明
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地下鉄といぬ
3メートルリードで遊ぶために、
地下鉄に乗って大きな公園に行った。
地下鉄の良いところはいぬの乗車賃は無料だっていうところ。
JRは一駅でも新幹線でも290円かかる。
地下鉄に乗っている間、いぬはとても大人しくしている。
何度も何度も練習してやっと電車に慣れたのだ。
慣れるまではこいぬみたいにキュンキュン鳴いてそれはもうたいへんだった。
今ではすっかり慣れちゃって、このバッグに入ってどこまでも出かけられるようになった。
いぬと一緒にどこかへ出かけるのはとても楽しい。
4.5キロのいぬを肩に担いで、地下鉄に乗り込むのはワクワクする。